麺や兼虎 博多駅前店に込めた「世界に一つだけの文字」
麺や兼虎 博多駅前店がグランドオープン
9月18日(金)に麵や兼虎さん6店舗目となる博多駅前店がグランドオープンされました。おめでとうございます!!!!!
今回、新店舗のオープンにあたり、
🐅「とら」暖簾ロゴ、
🐅「世界一濃厚」提灯ロゴ、
🐅 鰹出汁の説明文(ポットに貼る文字)を書かせていただきました。
お店のさまざまな場所に、自分が書いた文字が使われています。
今回の制作を通して、改めて感じたことがあります。
それは、「手書きだからこそ伝えられるものがある」
ということです。
今回、店頭に置かれるポスターの文字は、もともとAIで作られた

デジタルで表現された文字には、
けれど今回いただいたご依頼は、
「この文字を筆文字で、力強く書いてほしい」
というものでした。
「この文字を、
と考えました。
そのためには、まずお店のことを知ること。
そして、店主が料理やお店に込めている熱い想いを、
その想いをとことん頭に刻み込んでから、筆を持ちました。
「世界一濃厚」という文字に、濃厚さを感じてもらう
見た瞬間に、
「濃い!」
「力強い!」
「このつけ麺、すごそう!」
と感じてもらえるような文字にしたい。
そんな気持ちで、渾身の力を込めて書きました。
人の目を引き、
一瞬足を止めてもらい、
そして、
一度見たら脳裏に残る。
そんな文字を目指しました。
私が筆文字を書くときに大切にしている、
「人の目を引き、脳裏に残る文字」
という思いを、今回も一番に考えました。

また、「とら」の暖簾にも、同じ想いを込めました。
これも、ただ「とら」と読めればいい文字ではありません。
暖簾は、お客様がお店に入る前に目にするもの。
言ってみれば、お店の顔です。
だからこそ、
遠くから見ても存在感があり、
近くで見れば筆の勢いや表情が感じられる。
そんな一文字にしたいと思いました。
「とら」という一文字の中に、
力強さ、勢い、そして兼虎らしさ。
そんなものを込めました。
これからたくさんのお客様がこの暖簾をくぐるたびに、
「この『とら』、いいな」
と感じてもらえたら嬉しいです。

小さな文字にも、手を抜かない
もう一つ、今回書かせていただいたのが、
鰹出汁のポットに貼る文字です。
大きな看板や暖簾とは違い、とても小さな文字です。
でも、
お客様が席について、料理を楽しみながらふと目にする。
そこで、
「あ、ここにも筆文字がある」
と気づいてもらえる。
だから、小さな文字でも力強く、
お店の大きな部分だけではなく、
細かなところまで文字の世界観をつなげていく。
それも、店舗に使われる筆文字の面白さだと思います。

手書きだからこそ生まれるもの
では、なぜ私は「手書き」にこだわるのでしょうか。
デジタルの文字は、正確で美しく、
それは大きな魅力です。
一方、筆で書く文字には、
その一瞬にしか生まれない線
があります。
筆を入れる瞬間の勢い。
筆圧の強弱。
線の太さ。
墨の濃淡。
かすれ。
最後に筆を抜く瞬間。
その一つ一つが重なって、一つの文字になります。
だから、
同じ文字をもう一度書いても、まったく同じにはなりません。
そこに「手書き」の面白さがあります。
完璧じゃないからこそ、残るもの
手書きの文字には、少しの揺らぎがあります。
線が均一ではなかったり、
墨がかすれたり、
筆の勢いがそのまま残ったり。
でも私は、そこにこそ魅力があると思っています。
なぜなら、
「人が書いた」ことが伝わるから。
きれいに整った文字だけではなく、
その人がその瞬間に筆を動かした跡が残っている。
そこには、デジタルの文字とは違う、
人の温度
があります。
筆文字は「文字」だけではない
店舗の看板や暖簾、ロゴに使われる文字は、
単なる情報ではありません。
そのお店の雰囲気や、
料理へのこだわり、
店主さんの想い、
お店の個性まで、
文字から感じてもらうことができます。
だから私は、
「文字を書く」というより、
「お店の想いを文字にする」
という気持ちで仕事をしています。
今回も、店主さんの熱い想いをしっかり受け取り、
「この想いを筆にしたら、どんな線になるだろう」
と考えながら、一画一画を書きました。
世界に一つだけの文字
私が筆文字を制作するときのモットーは、
「人の目を引き、脳裏に残る文字」
そして、
「世界に一つだけの文字」
です。
既製のフォントでは表現できないもの。
そのお店だからこそ生まれる線。
その料理だからこそ似合う勢い。
その人の想いがあるからこそ生まれる文字。
そういうものを大切にしています。
今回の麺や兼虎 博多駅前店の文字も、
暖簾、提灯、鰹出汁の説明、ポット。
それぞれ違う場所にありながら、
「麺や兼虎らしい力強さ」
でつながっています。
一文字に、想いを込める
筆文字は、一度書いた線を簡単に消すことができません。
だからこそ、
一画一画に気持ちを込める。
その瞬間の自分の力を全部筆に乗せる。
そして、その文字が実際のお店に置かれ、
お客様の目に触れ、
何度も見てもらう。
そうしていつか、
「この文字を見ると、麺や兼虎を思い出す」
そんな文字になっていったら、

AIやデジタルの技術がどれだけ進化しても、
人が筆を持ち、
その瞬間にしか生まれない線があります。
私はこれからも、
人の手だからこそ生まれる力、
人の手だからこそ残せる温度
を大切にしていきたいと思っています。
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