SOGETSU 100 草月いけばな展
10年間学ばせていただいた先生の作品を訪ねて
先日、SOUSETU 100 草月いけばな展に行ってきました。

私が草月流でいけばなを学ばせていただいていたのは、もう5年ほど前になります。
今回の展覧会では、当時お世話になった先生の作品が出展されていると知り、久しぶりに先生の作品を拝見できることを楽しみに会場へ向かいました。
会場に入って、まず感じたのは、作品から伝わってくる迫力と力強さ。
そして、植物そのものの生命力をさらに引き立てるような、鮮明な色使い。
枝や幹、葉、花、それぞれの素材が持つ個性を生かしながら、大きな空間の中で一つの作品としてまとめられている。
そのスケール感に圧倒されました。

以前から先生の作品を拝見してきましたが、今回の作品には、これまでとはまた違う迫力を感じました。
力強い素材の存在感と、鮮やかな色彩。
一つひとつの素材が主張しながらも、全体として見ると不思議なほど調和している。
「植物を生ける」という言葉だけでは表現しきれない、まさに空間そのものをつくり出す作品でした。
10年前、草月で学んでいた頃のことを思い出しながら作品を見ていると、当時教えていただいたことや、いけばなを通して感じていたことが少しずつよみがえってきました。
そして、今、自分がデザイン書道家として文字を扱っていることにも、どこかつながっているように感じました。
素材は違っても、
一本の枝の向き。
空間の取り方。
強弱。
リズム。
余白。
そうしたものによって、見る人に伝わる印象は大きく変わります。
これは、筆文字にも通じるところがあるなと、改めて感じました。
そしてもう一つ、強く印象に残ったのが、家元・勅使河原茜さんの大作です。

その作品は、とにかく圧巻でした。
大きな空間を大胆に使いながら、植物や木々の持つ力を最大限に引き出している。
近くで見る迫力と、少し離れて全体を見るときの印象がまた違い、しばらくその場から動けなくなるような感覚がありました。
「いけばな」という枠を超えて、一つの空間芸術として迫ってくる。
そんな感動がありました。
5年ぶりに草月の作品に触れてみて、改めて感じたのは、人の手で素材と向き合い、試行錯誤しながら形にしていくことの面白さです。
時代が変わり、AIなどによってさまざまなものが生み出せるようになった今だからこそ、実際に手を動かし、素材と向き合い、その人にしか生み出せない表現には、やはり特別なものがある。
今回の草月いけばな展は、そんなことを考えるきっかけにもなりました。
5年前に学ばせていただいた先生の作品を、今こうして見ることができたこと。
そして、たくさんの素晴らしい作品から刺激をいただけたこと。
とても有意義な一日でした。
また一つ、これからの自分の表現につながるものをいただいた気がします。
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