筆文字屋 輝心

『点と線』ー書美の探究ー 有吉歸雲先生の企画展へ

LINEで送る
Pocket

先日、有吉歸雲先生の企画展『点と線』ー書美の探究ー に行ってきました。

作品を前にして、まず感じたのは、その独特な世界観。

墨のにじみや濃淡、点や線の重なり。
一見すると文字のようでありながら、じっと見つめていると、まるで抽象画や自然の風景を眺めているようにも感じます。

「これは文字なのだろうか。それとも絵なのだろうか……」

そんなふうに、見る人の想像力をかき立てる作品の数々。

同じ墨を使った表現でも、こんなにも自由で、奥深い世界が広がるのだと、とても興味深く拝見しました。

そして今回は、先生ご本人にもお会いすることができました!

作品に込められた思いや、書に対する考え方など、いろいろなお話を聞かせていただきました。

気さくでお話ししやすい先生のおかげで、楽しく、充実した時間を過ごすことができました。

特に心に残ったのが、今回のテーマである「点と線」にたどり着いたお話です。

先生は、文字から意味や読みといった「文字性」を取り去ると、そこには抽象化された造形物が残る。そして、その造形は「点」と「線」によって成り立っている、と考えられたそうです。

そんな探究を続けていた8年前、ある場所の窓際に飾られていたタンポポの綿毛が目に飛び込んできたのだとか。

そこで「これだ!これが点と線だ!」と確信されたそうです。

自然の中にある何気ない姿から、新たな表現の可能性を見いだす。

そのお話を聞き、作品を見る目がまた少し変わったような気がしました。

「書」とは、文字を書くだけではなく、点や線、墨のにじみ、余白までもが表現となる芸術なのですね。

今回の企画展は、書の可能性や表現の自由さについて、改めて考える貴重な機会となりました。

私自身も書に携わる者として、とても刺激を受けた一日。

これからも、さまざまな作品や人との出会いを通して、自分なりの表現を探究していきたいと思います。

有吉歸雲先生、素敵な作品と楽しいお話をありがとうございました。

コメントは受け付けていません。

LINEで送る
Pocket

筆文字デザインに関するご相談はこちら!お気軽にご連絡ください。お見積もりは無料です。

メールでお問い合わせ メールでお問い合わせ arrow_right
PAGE TOP